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| 近郊ウオーキング（１５） 3 / 4 |
これと言った発見のないまま、しかし気分良くウオーキングを続けていた正午に程近い頃 だった。国士舘大キャンパス横を通過中のことだったと思う。右手の雑木林の中に予期せぬ 樹木・上溝桜（ウワミズザクラ）を見つけたのだ。 花期でなければ恐らく気付かなかったと思 うが幸い白い、遠目にはブラシの様に見える総状花序の花を多数咲かせていた。多摩丘陵 の他の場所でこの樹を見かけたことが有るかどうか、私にはっきりした記憶が無い。ふと嘗 て５月の上高地で初めてこの花を見たことを思い出したりしたものだ。 正午過ぎに展望広場付近の尾根筋で永山の町並みを眺望しながら昼食を摂った。明るくも 気だるい春景色はぼんやり眺めていると眠気を誘われてしまうほどだ。それを振り払って残 り２キロを切った行程のゴールを目指す。散策路を更に１キロ程辿り、多摩東公園の手前で これと別れて川崎市と稲城市の境界となる一般道を歩き若葉台駅に到着した。(13:02) この日のコースを歩き終えた後、同行したカミさんに意見を訊いてみるとなかなか好評だ った。単調な市街地歩行が少なく、随所で春景色を楽しむことが出来たことが要因のようだ。 私もほぼ同感である。それとは別に、私が改めて驚いたのは季節がもたらす自然景観の変 容ぶりだった。同じ場所を訪れても、季節が変われば全く別の場所を訪れたような印象を受 けたからだ。 昨年１２月下旬に訪れた一本杉公園周辺を今回再び歩いてその感を強くした のである。 （２００９年 ４月末） スナップ集 （３） ＜ 画像をポイントして下さい ＞ |
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